朝起きてすぐ、今度は大浴場に行きました。
数人の方が入っていらっしゃいましたが、すぐに貸切状態になりました。
朝一番ということもあってか、お湯の温度もちょうどよく、とても気持ちよかったです。2日間で3つの温泉を満喫しました。

前日に朝食の時間を伝えてありましたので、部屋に戻ると朝食の準備ができていました。
写真にはありませんがお茶で有名な場所らしく、茶がゆとしじみのお味噌汁がありました。

もう一つ嬉野で有名なのが温泉豆腐です。火をつけてしばらくしてお湯が白く濁ってきたら食べごろです。白く濁ったお湯も胃にいいですから飲まれて下さいね、と仲居さんがおっしゃいました。ゴマ醤油・ポン酢・ゴマだれが用意されていましたが、私はゴマ醤油・ゴマだれが合うように思いました。柔らかくトロッと溶けるような口ざわりの温泉豆腐、おいしかったです。嬉野は海苔で有名な有明海の近くでもあります。海苔は韓国海苔のような“塩海苔”でした。

この日は旅館の近くにある『豊玉姫(とよたまひめ)神社』に行ってバスに乗ることにしていましたが、旅館の方が車で送って下さるとのこと。すごく助かりました。いろいろなところまで心配りをしていただいたり、至れり尽くせりの旅館だったと思います。
仲居さんが見送って下さって『豊玉姫神社』に向かいました。旅館から出てすぐ、前日に迷った時に道を教えていただいた方が立っていた旅館の前を通過!「昨日教えてもらったところから旅館はすぐ近くだったんだ!」と3人で大笑い。足湯に行ったとはいえ、かなり遠回りをしていました(笑)


『豊玉姫神社』は、海神の娘で竜宮城の乙姫・豊玉姫を祭る神社だそうです。ここには豊玉姫の遣いとされる『なまず様』が祭られた社があり、お参りすると肌がきれいになると言われているそうで、(嬉野温泉が日本三大美肌の湯と言われていて、豊玉姫も美肌の神様として知られているからかもしれません)私達もお参りしてきました。

↑上の写真をクリックしていただくとなまず社のお参りの仕方をご覧いただけます。

バス停まで送っていただいて、『武雄温泉駅』に戻るバスに乗りました。
この日に行ったのは焼物で有名な佐賀県の
有田です。嬉野や武雄は観光するところがないなと思いつつ探している時に、有田でちょうど“秋の陶磁器まつり”があっていることを知り、ここに決めました。ゴールデンウィークに行われている陶器市は有名ですし、以前に私もバスツアーで行ったことがありますが、秋にも陶磁器まつりが行われていることは知りませんでした。

まつりは数ヶ所で分かれて行われているようでしたが、JRやコミュニティバス、陶器市の期間だけの無料バスがあるものの本数が少なかったこと、距離感などがわからず計画をたてずらかったこともあって問い合わせたところ、春の陶器市ほどお店が出ていないこと、移動はそんなに時間がかからないのでタクシーを利用した方が効率よく回れることなどを教えていただいていました。
荷物を駅のロッカーに入れて、まず『有田焼卸団地』に向かいます。
ここに向かう時に乗ったタクシーの運転手さんが焼物は有田から広まったのではなく、隣の上有田から始まったのだということ、有田名産の『ごどうふ』が卸団地内のレストランでも食べられるから食べてみて、などいろいろ教えて下さいました。

両脇に25軒のお店が並び、その前のワゴンにはいろいろな焼物が並べられていましたし、多くの人でにぎわっていました。店内で売られているものは高価なものがあったと思いますが、お店の前のワゴンの中にあるのは手ごろなものが多かったです。キズもの(と言っても、よく見ないとわからなかったり、底の部分に少しキズが入っているくらいのものが多かったです)も安く購入できるようになっていました。

お皿やお茶碗、ゆのみなど手に取ったりしながら、話しながらゆっくり見て回りました。いろいろな柄や色、大きさのものがあり、見ていて飽きません。私はちょうど焼酎を飲むグラスを買おうとしていた時でしたので、いいものがあれば買おうと思っていました。
きれいな桜の花が描かれたきれいなグラスがありましたので、私と母の分の2つ、父の大きめのグラス1つ、そして急須を購入しました。急須も少し前に買って使っていたものがあとびきしていたので、ちょうどいいと思って購入しましたが、これがなんと500円。底に少しキズがあるくらいでしたので、使ってみてダメならそれでいいと思っていましたが、これが使い勝手がよくて購入して正解でした。

父のグラスを購入する時に、ぱと様ときーまま様が「これはどう?」と勧めて下さったグラスがあったのですが、「それはちょっと小さい」という私の返事にお2人とも笑っていらっしゃいました。それに陶器の焼酎サーバーに目がいくのにも笑われましたね〜(笑)

昼食をとるところを考えてはいたのですが、昼食後に行くところもありましたので時間などを考えてタクシーの運転手さんがおススメして下さった卸団地内の『和食処 赤絵』に行くことにしました。広い店内でしたが7〜8組の方が待っていらっしゃっいました。どのくらい待つかお店の方にお聞きしたら10分くらいということでしたので、他のところに行ってまた待つよりもいいからと、順番を待つことにしましたが回転が早いお店で思っていたより早く座ることができました。

有田周辺のお店12軒がそれぞれ『秋の陶磁器まつり』の期間限定のメニューを出していました。『和食処 赤絵』は“秋の郷土御膳”。

栗がのった古代米、ごどうふ、有田華味鶏、鯛、有田風がめ煮、お吸い物、アイスなどどれもおいしかったです。『ごどうふ』は“にがりを使わず豆乳に葛と澱粉を溶かしたものを弱火で約1時間ほど練り込んで、型に流し込み30分程冷やしたもの”です。何度か食べたことがありますが、もちっとした感触があっておいしいです。この時もそうでしたし、私が以前に食べた時もそうでしたので、ごまじょうゆで食べるのが一般的なのではないかなと思います。
ちょうどお客さんをおろしたタクシーがありましたので、そのタクシーに乗って次の場所へ向かいます。